八雲一家は何故ぐるぐる回るのか?

私mantrapriは現在、色彩検定という資格取得に向けて勉強しておりまする。
で、その色彩検定の問題の中にPCCS(ピーシーシーエス)というものが出てくるんですよ。これは「日本色研配色体系」というもので、24色の基本色相によって成り立っているのであります。
で、コレにはそれぞれ色名が付されているのですが。橙(だいだい)や紫(むらさき)をどうしても橙(チェン)や紫(ゆかり)と呼んでしまうのです。ハイ、「東方妖々夢」の八雲一家の名前へと勝手に変換してしまうのであります。
えー、八雲一家とは東方妖々夢に登場する式神一家です。上からスキマ妖怪の八雲紫(やくもゆかり)、九尾の狐の八雲藍(やくもらん)、そして名字はまだない猫又の橙(チェン)となります。紫、藍、橙と、それぞれ色名を名前に冠しております。妖々夢においては、橙が2面、藍がエクストラ、紫がファンタズムのボスをそれぞれ担当し、東方妖々夢の顔とも言えるキャラクターです。

この一家は本当の家族ではありません。紫の式神が藍。藍の式神が橙という入れ子構造になっております。式神式神を使うという発想が大変面白いですます。ハイ。また、この一家の特徴の一つに攻撃の際ぐるぐると縦横無尽に画面を駆け回るというものがあります。今日は「八雲一家はなぜぐるぐる回るのか」を考察することで、彼らのライフサイクルについての仮説を提唱してみたいと思います。
単純に、ぐるぐる回る姿は両儀(りょうぎ)を表している考えるのが一般的でしょう。両儀すなわち陰陽交わって円をなす。これは白黒の勾玉を組み合わせて円にしたもので、陰陽が相関する調和を表します。八雲紫の服にも、この文様があしらわれています。これで問題解決!
…ではないんですね。もし八雲一家が紫と藍だけなら紫の寝ているときに雑用を行う藍。という相互補完の関係で陰陽二極であるといえます。しかし厄介なことに八雲一家は三人。橙(チェン)も含めた関係を説明するためには両儀だけでは心もとない。そこで私の色彩検定の勉強が生きてきます。(もっと社会に役立つことに使えよ)前述のPCCSの24色相関を通して、八雲一家の生態を考えてみたいとおもいます。
PCCSの基本色となる24色は円環をなします。この階調には番号が付されております。PCCSの番号に置き換えますと橙が4、5、6番。藍は2PB(紫みの青)の色相に対応するので19番。紫が22番となります。服装もそれぞれの色相に基づいており、大変カラフルな一家です。で、ココで気になる点が一つ。橙が最初のほうの数字なのに対し、藍と紫は19、22と色相の後半の数字となっています。これはスキルの習得度を表しているのではないでしょうか。橙は私でも倒せるくらいのしょっぱなのボスですが、藍と紫の二人はラスボスのさらに奥に控える隠しボスです。「全然勝てる気がしません」だもんで、ここでの数字はランクを表していると考えます。また紫は日本においては高貴な色、宮廷における最高位を表す色です。ラスボス中のラスボス、紫(ゆかり)が紫(むらさき)たる由縁でしょう。(紛らわしいな)
そうなると八雲一家がぐるぐる回るのには、名前の示す色相環が関連していると言えるでしょう。で、ここからが実は本題です。八雲一家はその存在をどうやって維持していくのか。式の使い手たる紫が死んでしまったら、式である藍も、さらにその式である橙も活動を止めてしまうのか?否か?ということです。これについて色相環に基づいた仮説を展開したいと思います。


…え、どうでもいい。そういわずに。中休みにイラスト挟みますからもう少し付き合って。