はい、八雲藍(やくもらん)のイラストです。八雲紫式神にして、自分の意思と行動原理を持ち、自身が式神でありながら式神・橙を使うという。なんともマトリョーシカな存在です。モデルは九尾の狐ですね。ちゃんと尻尾が9本あります。ちなみに後ろの鳥居のモーフィングは狐の本場。宇賀御霊神(うかのみたまのかみ)を祀る伏見稲荷の鳥居をちゃんと使っておりますよ、ハイ。橙には引っ掻き回され、紫には雑用その他を押し付けられる悲哀の中間管理職。東方のキャラの中では一番好きですね。


ででで、話は戻ります。明日には続きません。八雲紫の使うスペルカードの中に「第一種永久機関」というものがあるのをご存知でしょうか?永久機関というものは外部からの影響を受けることなく、それ自体が稼動し、回り続けなければならない実現不可能なマシンです。もし、このスペルカードが表すように八雲一家が永久機関たらんとすれば、方法は三通り。

八雲紫が永遠に行き続け、式を補充し続ける
②橙が自分の式を得、式神式神式神の…、マトリョーシカ式神状態が無限に続く
八雲紫が橙の式神になってスタートに戻る

おそらくこの3通りしかありません。で、まず①ですが、これが最もありそうですね。なんせ一種族一人という極レア妖怪が八雲紫ですので。しかし私はあえて想像をたくましくして、②、③の可能性を検討してみたいと思います。
②は橙が一生懸命自分の式神を探しているので、可能性としてはありそうです。しかしPCCSの色相環で考えると、橙(だいだい)の下の色は赤系統しかありません。これでは橙(チェン)のカラーリングと被ってしまいます。かといって橙の象徴である橙色(ああ、紛らわしい)を変更するわけにはいかないし…。
また、永久機関は外部から取り込むことなく、己のみで運動し続けなければならないのです。そうなると式神の師資相伝は、人間の生殖活動と何ら変わることなく、永久機関といえません。で、私が辿り着いた。というか無理やりひねり出した仮説が③です。
八雲一家は紫と藍の二人で両儀的な意味合いを持っていることは先に述べました。紫が活動しない間、藍がかわりに活動するなど陰と陽の分業がなされています。
「何故こんなにゆかりんは寝ているのか」
幻想郷の境界を維持して体力を消費しているとかいろいろな説がありますが、実は「お迎えが近いのではないでしょうか?」紫(むらさき)はPCCSの24色相の中でも22と終わりの二つ前の数字です。ココから先は1の紫みの赤(パープリッシュレッド)へと逆戻りしてしまいます。つまりは橙の4、5、6より最初の数字になってしまうのです。前に述べたように色相がスキルを表すという仮説が正しいならば、色相が円環すると初期のステータスに戻ってしまうことになります。つまりはふりだしへ戻るのです。そうなると橙(だいだい)の橙(チェン)でも式として紫を使うことができます。そして最上位の藍が「紫」になる。ひょっとしたら八雲一家の色を冠した名前は固体に付随する「名」ではなく、「位置」を表す記号なのではないでしょうか。
1橙の式神がみつからないこと
2八雲一家が色分けされていること
3八雲一家がぐるぐる回ること
4永久機関たること
5八雲一家が3人であること
この4つの疑問が色相を一周した後はスタートに戻り、式神として使われる運命にあると考えれば、外部からの影響を受けることなく回り続ける永久機関となることができます。紫と藍だけでは空間軸での相互補完はできても、時間軸の円環を形成することができませんから。スキル的に劣る橙という流れがあって初めて八雲一家の存在は時間、空間共に永久機関となることができるのではないでしょうか。相互で式神となることで存在を維持し続ける、色相環のごとく「ぐるぐる回る」生(せい)。
八雲一家がぐるぐる回る理由は両儀であるからだけではなく、相互に補完し合う色相環であると考える次第です。妄想です、ハイ。
http://www.mypress.jp/v2_writers/bontane/story/?story_id=1400953
の説の方が有力そうです。ハーン=八雲だし。しかし色相関係だけは頑張って考えたので可能性として残っていてほしいです。
…とまあ、こんな妄想しているよりも
「早く東方妖々夢やりてー!!」
「藍さまに会いてー!!」

「どこにも売ってねー!!」