リポジトリ・オブ・ヒロカワ1

と、いうことで二週間前に言ってた旅記録を更新したいと思います。あの日はホント地獄でした。
私が「東方紅楼夢」という、地方都市kで開かれる同人イベントに参加を申し込んだという話は前回いたしました。東方に嵌ったのが昂じて、まさかここまでの事態になるとは自分でも思ってませんでした、イヤ、ホント。で、今回は西行寺幽々子魂魄妖夢の本を書こうと思います。で、西行寺といえば火星、じゃなくて歌聖・西行。彼にちなんだ寺ということになります。思い当たる場所は地方都市kでは八坂にある長楽寺、花園にある法金剛院となります。しかし、西行寺幽々子のスペルカード・リポジトリ・オブ・ヒロカワという技名から考えると、まず祈願する地は西行終焉の地・大阪府河南町の弘川寺(ひろかわでら)ということになりましょう。
そんなわけで当選しているかどうかはまだ分かりませんが、当選祈願と同人誌の成功を祈って大阪の秘境・弘川へと向かったのであります。秘境なので、卑怯な手段を使わずに、正々堂々、徒歩で。

電車で降り立った駅は上ノ太子駅です。近鉄です。天王寺から30分ほどのところです。なぜ「太子」かというと聖徳太子のお墓があるからです。おいおいほうこくしますです。
さて、私は9月2日にこの寺へと向かったのですが、その日はこの夏最後の輝きともいえるぐらい熱かった。たまりません。序盤からグロッキーですよ、ジョバンニ。カンパネルラ、お父さんがラッコのチョッキをお土産に持ってきてくれるんだ。きっと服のど真ん中にラッコの顔が付いてるんだよ、ピョン吉くんみたいに。そいでもって喋るんだ、血涙を流しながら。たまに貝も割るんだよ、血涙を流しながら。そんなラッコの服を、買って、きて、くれる、n、ダ。
と、どうでもいい宮沢賢治銀河鉄道999宝塚造形大学の夜」の朗読会は私の脳内にとどめて、そのまま墓にもっていくことにします。太子の墓まで。太子の墓に着いたらまた始めます。
ということで二十分ぐらい丘陵地帯をとぼとぼ歩いておりましたら、鳥居さんが見えてきました。

これは壺井八幡宮です。はい。この神社は河内源氏の鎮守社でございまして、創建は1064年です。この地は河内源氏の本拠地でありんす。河内源氏たぁなんじゃらほい?というお方の為にご説明しますと、河内守(かわちのかみ)として、この地を中心に活動した清和源氏の一族を指します。源頼信が現在の壺井八幡宮の境内地に館を設けました。その地を子供の頼義、孫の八幡太郎・義家が代々受け継いでいきました。源頼朝に繋がる源氏の本流がこの河内源氏です。
で、これが境内にある大楠。

まさか、この楠が後々までも私を苦しめるとは、このときは夢にも思いませんでした。そう、この炎天下の旅もまだ序盤。大いなる強敵・楠木正成が私を待ち構えていようとは、このときは想像だにしなかったのです。
続く