ニヒリズムがわからない。いや、ニヒリズム自体は分かるんだけど、ニヒリズムに浸って暗い顔をしているヤツがよく分からない。ニヒリズムが「ある」を否定することは分かる。なら「ない」も否定されるべきであって、そこで気分まで暗くなるのは「ない」ことを「ある」と思っているからではないか?矛盾しないかなぁ。
「ない」から気分が落ち込むなら、それは「ない」ことを「ある」と思い込めるということで、そういう人はニヒリスティックとは厳密には違うんじゃないかなぁ。気分でしょ、それ。「気分」を信じられる人は「ない」を「ある」と思える人だよ。虚無なんかとは、違う。
だからニヒリスティックに振舞える人間というものを、私は見たことがない。