あこがれのブラジルサンバ

ビックリデス。ブラジルでは串田アキラは神扱いらしいデース。
2008-04-02
串田アキラ師範は、マッドマックスの歌を歌っていたのが東映で見出され、太陽戦隊サンバルカンの主題歌を歌うことになりました。

ちなみにこの歌は庵野秀明ほかガイナックスメンバーが製作した、愛国戦隊大日本の主題歌の元ネタにもなっています。

それと並行してザブングルなんかも歌ってますよ。ここらへんから串田アキラは本格的に特撮、アニソン界の旗手となっていったのです。

そして、戦隊シリーズの脚本家・上原正三の別番組への移籍と共に、串田アキラも戦隊モノを離れ、その主題歌を歌うことになります。そう、みなさんもご存知。

「若さ、若さってなんだ!ふりむかないことさ! 愛ってなんだ?ためらわないこーとーさーっ!!」
渡辺宙明のメロディに乗せ、刺激的なそして心打つ歌詞が踊る、串田アキラの高らかな歌声と共に。そう、この宇宙刑事ギャバンこそが串田アキラの地位を不動のものとしたのです。宇宙刑事シリーズの第一作にして、最高峰の歌曲のラインナップを誇る宇宙刑事ギャバン。特撮の歴史50数年。様々な歌が作られ、もちろん宇宙刑事ギャバンを凌駕するものも多くありました。しかし、歌曲全体の総合力では、宇宙刑事ギャバンこそが空前絶後のものと私は考えます。この歌のほかにも

「ダイダカダイダカダイダカダイダカギャバン」のフレーズが延々と耳に残る「蒸着せよ!ギャバン」とか、エンディングテーマ・星空のメッセージもしびれます。

で、今回取り上げられている「超惑星戦闘母艦ダイレオン」ですが、こちらは宇宙刑事シリーズ三部作(ギャバンシャリバンシャイダー)の後番組「巨獣特捜ジャスピオン」において登場します。主人公ジャスピオンが乗る戦闘ロボ兼母艦の名前が「ダイレオン」なのです。その戦闘シーンに流れる挿入歌がこの歌となっています。

やはり「オオゥ、ギャラクスゥィー!!」

「チョォーォウ、ワクセイセントゥボカァン、ダァイレオォウーン!!」の部分が耳に残りますね。二年ぐらい前にブログのタイトルにしていたことを思い出しましたよ。
オオゥ、ギャラクスィー♪ - マントラプリの生涯原液35度
それにしても串田アキラメタルヒーローがブラジルでこれほどの熱気をもって迎えられていたとは。いやはや、感涙です。現在、国策としてジャパニメーションを世界に。と叫ばれていますが、それ以前から広範な世界へとアニメ、特撮は広がっていました。それのみならず、フィリピンでは堀江美都子が、ブラジルでは串田アキラ国賓扱いを受けるなど、歌い手までもが映像と共に評価を受けています。しかも現地の人がみんな日本語で歌える。
私は好きなのです。
商業としての「ポップ」、スタイルとしての「ミュージック」よりも、番組のための「子供向け」。映像に奉仕する「テーマソング」が。歌手の精神的な「個性」よりも、歌手の技術的な「個性」が光る歌が。


そういったものの方が案外「インターナショナル」なのかもしれません。