東方のニコニコ動画での影響力5〜はんどぅさんの功績〜
ついにニコニコに帰ってきました。はんどぅさんの東方MADがっ!!
しかも二編同時とは、オドロキです。いやぁ、すばらしい。
はんどぅさんが作った東方MAD「ばか☆すた」が、以後のニコニコMADの潮流を作り上げたことは先にも述べました。
初音ミクの新しさとは〜東方のニコニコ動画での影響力4〜 - マントラプリの生涯原液35度
で、はんどぅさんの何が「新しかった」かということについても、そこで触れました。おさらいのためにもう一度書き出してみます。
一 既存の楽曲と映像の動きを元にオリジナルのキャラと映像を当てはめる
二 UP主の完全オリジナル製作
つまり、はんどぅさんは同人誌で行うべきことを、MADで、電脳紙芝居形式にして行ったのですね。まあ、それだけなら過去にも偉大なる先達がいるのですが、
リアルアンパンマンとかは、他の作品(ガンダム、ヴァルキリープロファイルなどなど)のボイスを使って、まったく新しいドラマを作るという離れ業をやってのけます。しかし、ここではアンパンマンを核としながら、拾ってくる材料はさまざまな作品を混合したものとなっています。
一方、「ばか☆すた」では「らき☆すた」のオープニング映像と音楽をそのまま借用し、キャラ部分のみを東方としているのです。
そう、二つのコンテンツを切り貼りせずにそのまま融合させているところに「ばか☆すた」の新しさがあるのです。
そして次作、はんどぅさんはさらに新たな境地へと至ります。「東方発情祭」です。
ここでは東方+既存のアニメ作品。という概念を大きく越え、サザンの音楽と組み合わされたオリジナルドラマが展開しています。オープニングの改変という前作「ばか☆すた」からさらに展開し、勝手にミュージッククリップを、オリジナルストーリーを作ってしまったのが「東方発情祭」なのです。
はんどぅさんの築き上げた方法論をばか☆すた型、発情祭型と区分すれば、以後のニコニコMADの多くがこの範疇に属していることがお分かりになると思います
①「ばか☆すた」型の類型
このタイプでは
とか、
があります。基本的にキャラ数が多い、動きやアクションが面白いオープニングが、素材とするための親和性が高いようです。
②「発情祭」型の類型
皆さんご存知のウマウマダンスとか、
「男女」はこの類型にカテゴライズされます。
これらはんどぅ方式が進展、定着していったことに以後のニコニコの興隆の鍵があったと私は考えます。そう、「映像による二次創作」を確立して、MADと同人誌の親和性を深めた点に。*1