ジョーフキョー菩薩にはなれない

雨には負ける。
風には負ける。
兎に角負けがこんでいる。
ジョーフキョー菩薩にはなれそうもない。
ジョーフキョー菩薩は侮らない。斥けない。人から馬鹿にされても、人を軽んじないことを、やめない。
私も侮らない。何故なら侮ることを侮っているから。それはルサンチマンだ。右の頬を打たれたら、左の頬を差し出すネガ復讐心にすぎない。常不軽ではない。
「軽んじない」ことは、軽やかに行われなければならない。だからジョーフキョー菩薩は人からばかにされる。でも、気にしない。軽やかなフットワークでこそ成しうるのだ。為すことなく、成しうるのだ。
ソウイウ人に、端から見たらナリタクナイ。ソウイウ心を、私は消したい。