西国街道2

<前回までのあらすじ>
ケンタッキーフライドチキンが食いたいが為に42.195キロをあるくおとこのはなしだ!


10:00 郡山宿


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さて、芥川宿から歩いて二時間。第二の宿場町・郡山宿(こおりやまじゅく)に着きましたよ。
ここは京都と西宮のほぼ中間地点にあり、西国街道の中継点ともいえる宿場です。この写真は歩道橋からのものですが宿場の雰囲気がよく出ていますね。
東寺−山崎宿−芥川宿−郡山宿−瀬川宿−昆陽宿−西宮宿−三宮
しかもここ、西国街道で唯一、本陣(ほんじん)が現存している宿場なのです。

これが本陣です。椿の木があることから通称「椿の本陣」と呼ばれています。現在の建物は享保六年(1721)のものです。

コラム5<本陣>
江戸時代、各宿場町に置かれた宿所。大名や旗本などの上位身分の者のみが宿泊を許された。宿場全体を管理する立場にもあり、いわば宿場町の代表の役割を果たした。主人は名字、帯刀を許された。
ちなみに金田一耕助最初の事件・本陣殺人事件は山陽道川辺宿の本陣を勤めた家の末裔の話である。詳しくは下記を参照。
本陣殺人事件 - マントラプリの生涯原液35度

郡山宿を過ぎ、しばらくだらだらと歩いていると、目の前にけったいな空中回廊がっ!?

といっても何のことはありません。大阪モノレール豊川駅です。この駅は2007年6月に開業したばかり、出来立てほやほやの駅です。西国街道の真上を堂々とまたいでおります。実はここから万博公園まで、モノレールで三駅ほどの距離なのです。うーん、近代文明をだいぶ離れたと思ったら、こんなところまでその毒牙がっ!?
…ホントウは二時間以上電車にめぐり合えなくてさびしかったのは、ナイショさ。
この駅を過ぎる、茨木市から箕面市へと入ります。


11:00 ケンタッキーフライドチキン小野原店


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さて、そろそろケンタッキーフライドチキンの話をせねばなりますまい。なぜ私がかくまでにケンタッキーを食べたいのか。しかも箕面の小野原店に限って、を。
それは、この店だけが全国で唯一「カーネルバフェ」をやっているからだっ!!

コラム6<カーネルバフェ
ケンタッキーが行うチキン食べ放題のメニュー。午前11時〜午後8時までの間、大人1050円(土日祝日は1380円)でチキン、ポテト、おこわ、ドリンクその他エトセトラのケンタッキーメニューが食べ放題になる。時間制限は60分。昔は色々な店舗で実験的に行われていたが、現在は全国でも箕面市小野原店のみのサービスとなっている。

ということで11時と同時に店に突入。カウンターで手続きを済ませ、横にバイキング形式に並んでいるチキンをよそっていきます。

第一弾はこんな感じです。いただきます。
ケンタッキーフライドチキンをこんな風にもそもそ大量に食うのは初めてです。朝から歩き通しなので胃も食物を求めています。むしゃぶりつきます。がぶがぶ。
早速第二弾です。今度はこんな感じ。

…さすがに油モノばかりでしんどくなってきました。滝のごとくケンタッキーが胃袋へと吸い込まれていきます。しかし、油が多いので大量摂取には適しません。結局二回のお替りで試合終了となりました。
…アレ、元とってなくね?
教訓:私はバイキングに向かない。したがってワンピースのように海賊王にもなれないし、ヴィンランド・サガのようにヴァルハラにも行けない。
次回は伊丹を伴う構造改革の模様をお伝えします。