ここは、はこにわのゆめ

恐い夢の話をします。


私、特撮の『悪魔くん』を見ていたんです。
「エロイムエサイム、エロイムエッサイム」と女性の声で唱えるオープニングが不気味なんですよ、この作品。
そして、寝たんです。
で、私、部屋にいるんです。個室です。
そこで『悪魔くん』を見てるんですね、あいかわらず。
で、「もういいや」と思って、電源切るんですよ。テレビの。
でも、電源切っても、「エロイムエサイム、エロイムエッサイム」の声が止まらないんです。
で、「故障かな」と思って、今度はテレビのコンセントを抜くんです。
でも、止まらないんですよね「エロイムエッサイム」。
いよいよ恐くなって、部屋のブレーカーを落とすんですよ。
でも止まないんです。「エロイムエッサイム」は続く。
なんか、どうしようもなくなって、部屋から出ようとしたんです。
でも、出口がない。ブレーカー落としたから、まっくら。
でも聞こえるんですよ「エロイムエッサイム」だけは。
もうね、どうしようもなくってね。発狂寸前になってね。耳を塞ぐんです。
でも続くんですよ。どこからか入ってくるんです「エロイムエッサイム」が。


そうして、目が覚めたんです。


なんのことはない。テレビをつけっぱなしにして、寝ていたんですね。
だからテレビから「エロイムエッサイム」のオープニングが延々とリピートされ続けたわけです。
寝ていても、耳だけは外界と繋がっていたんですね。


ですから、みなさん気をつけましょう。
夢の世界に行くときは、テレビの電源を切るように、ラジオの電源を切るように。
そうしないと、あなたの夢が、「現実」に蚕食され続けることになるから。
否応なく、そこが「箱庭」だと、思い知らされ続ける事になるから。


ということで、恐い夢の話でした。