君が

きみが白身だったとき、
わたしはスクランブルエッグだった。
きみが悪かったとき、
わたしは逃げた。
きみがしにたもうことなかれだったとき、
私は鎌倉大仏が釈迦如来だと思っていた。
きみがよはちよにやちよだったとき、
渡しは天鳥船だっただろう。
さざれいしのいわ大人になった。
私は子供のままだ。
こけのむすまで。