ラスベガス・メモリー

オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

オーシャンと11人の仲間 特別版 [DVD]

シャーリー・マクレーンが出演の1960年の映画です。『オーシャンズ11』の元ネタ。
フランク・シナトラが演じるオーシャンが第82空挺団の面々を集結させ、ラスベガスの金庫を強奪するというお話。
現金強奪のトリックとシナトラ楽団の面々の歌も見所ながら、もっとも興味深いのは、1960年代当時のラスベガスの状況を現在に伝えているということです。砂漠のド真ん中にある遊興都市・ラスベガスは現在でも有名ですが、60年代当時は平屋建ての小規模なものが多く、カジノの規模も小さかったみたいです。この作品ではフラミンゴやサハラなどの、現在まで残るカジノがそのまま登場しており、ラスベガス史を考える上でも貴重な作品となっております。ちなみにシナトラ楽団の面々は、実際にラスベガスの上顧客だったようです。そう考えれば彼らの現金強奪は、自分たちが貢いだ金を取り返すようなものなんでしょうな。
さて、今回のシャーリー・マクレーンは、

基本ヨッパライです。しかも端役です。でもカワイイです。
アパートの鍵貸します』でも思いましたが、やはりシャーリーには短髪が似合う、と思う次第。
カジノの客の一人で、ディーン・マーティンに介抱され、キスされる。ただそれだけの役なのですが、酔っ払ってへろへろしているありさまは一見の価値ありです。ちなみにディーン・マーティンとは『走りくる人々』で、フランク・シナトラとは、前に紹介した『80日間世界一周』で、それぞれ共演しています。