漫画を描くときの三つのアプローチ

昨日、友人のアナーキンくんと話をしていて出た話題なのですが、漫画のプロット(原案)を描く際に三つの入り方があると思うのです。

  1. 世界観
  2. キャラクター
  3. オチ

世界観とは物語の舞台となる世界設定やシチュエーションのことです。ファンタジーな世界とか時代劇の世界とか。現代劇だったら学園とか、家庭とか。
キャラクターとは、登場人物ですね。物語の中で動く、物語を彩る主体となります。
オチとは、最後の顛末。起承転結の「転」。どんでん返しです。
この三つが漫画の必須要素となります。これがない漫画はまあないですわな。しかし、どれを入り口としてお話を展開させるかは、千差万別です。
私の場合はキャラクター→オチ→世界観という順番になります。キャラクターがないとどんな話も浮かばないんですよね。
この順番は、自分のストーリー作りの中で、どれを「骨」と見、どれを「肉」と見るかということとつながります。
世界観から作り出す人は、舞台のイメージを「骨子」とし、そこに適合させる形でキャラクターやオチを配置していくのでしょう。一方オチを骨子とする人は、落としどころに添った形で世界観を形作り、キャラクターを造形していくのだと考えられます。
私の場合、キャラクターを骨とするため、キャラクターの感情や心意気に沿った形で世界観やオチを配置しようとします。キャラクターという「住人」が住みやすいような、生き生きと動いてくれるような「世界観」を考え、彼らの反応を生かせるような「オチ」で構成するわけです。
こういったアプローチは、自分の感覚で無自覚にやっているものです。なので意識しないと気づけないものかもしれません。逆に気づくことができれば、多様なアプローチを試みる余地が生まれます。
「プロットに取り掛かれない」「新しいアイディアが形にならない」という人は、自分のアプローチ方法を分類して、その順番を変えてみたらどうでしょうか。今より、「よい入り方」にめぐり合うかもしれませんよ。