2011-09-13

00:05
伴善男といい、藤原仲麻呂といい、そのキャリアを校書殿や図書寮などの書籍の森からスタートさせた、頭でっかちの奴らに何故か心が惹かれるんだよなぁ。

00:09
都良香とか菅原道真とかのゴリゴリの文人官僚ではなく、武門の大伴や祭祀の藤原の家に生まれ、出自と学問のアンビバレントに置かれながら、政権の中枢に躍り出て一族を顕彰し、栄華の極みに一族郎党を巻き込み失墜していく。その敗残もたまらんよな。

00:13
ああ、そうか。自分は頭でっかちが自分の頭でっかちを知りながらも努力して、それでも頭でっかちは治らずに滅んでいく、不器用なひとたちの物語が好きなんだ。

00:22
世の悪っていうのは大概がナチュラルな存在ではなく、「情け」という人間世界のルールとのバランスをうまく取れない不器用な人間なんだと思う。だからといって同情するかというとまた別の話なんだけど。

00:44
世の中で一番たちが悪いのは「情け」を知る悪人。情けを大切にして悪を為すので、まわりの人間が「あの情けある人がすることだから、よっぽどの理由があるのだろう」と勝手に忖度する。このごろの大河ドラマが露骨にやっているのが、主人公の「情けある悪人」化。

00:46
そして「情けある悪人」化はマンガの主人公の武力による解決を正当化する手段である。

00:48
情けを運用できるかできないかで、人間世界の善悪は判断される、行為の量よりも、質よりも。

00:58
恐怖奇形人間はラスト、土方巽を無理矢理「情けある悪人」化しようとするが、ぜんぜんフォローしきれない悪行ぶり。小池朝雄を悪人に仕立ててもだめで、うやむやな感情のままおかぁさん花火が炸裂する。なんというか、もう、崩壊寸前の欠陥住宅をひとりで支えているような無理矢理さが、サイコー。

17:47
@m8daw ミディアムレアになりかけた我々の前に弥勒が現れれば、これ以上ない救済の象徴に見えますね。こない場合でも太陽の熱でオート自焼死できて、功徳ありそうですし。

20:32
星一徹の偉いところは、大人にはどやしつけたり、見下したりと高圧的なたいどを取るのに対して、子供には言葉づかいはいつも丁寧で、物事をかみ砕いて親切に説明し、決して粗略に扱わないとこだよなぁ。

20:35
言葉の通じる相手にはそれに甘えず、おもねらず。言葉が通じない相手にはこちらから降りていって対話を試みる。なかなかできることではないよ。

20:40
巷の皆さんが星一徹を家父長制の残滓、暴君の権化と考えているのが納得できない。全然、とはいわないけどそんなおやじちゃうよ。

21:14
@tukinoha みんな魔法の絨毯よろしく、戸板を抱えて飛び降りたみたいだから実際に死傷率は少なかったと思うな。


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