2011-12-26
11:37
餃子の王将なう。オレの安らぎ。
11:38
茨城はいいところなんだけど、王将と、ファミレスのジョイフルと、天下一品がないのが寂しい。
11:42
権太楼の芝浜。チケット販売一時間前から二十人ぐらい並んでるよ。
11:45
あしたはさん喬の芝浜みたい。あの二人は寄席のダブルライダーだよな。
11:48
仮面ライダーで思い出した、というか考えたんだけど、仮面ライダーがヒットした理由の大きな部分に「怪人」の造型を子供の博物趣味に耐えられるよう、整然と、かつモチーフを生かした形で整理して出した点にあると思う。
11:50
他の東映特撮ってこの秩序が結構いい加減なものが多い。その中で、仮面ライダーのきちんと造形され、かつモチーフの衣装をしっかりと取り込んだ怪人たちは、ヒーロー好きの子だけでなく、図鑑好きの子も取り込んだんだと思う。
11:52
小学生のころの私が仮面ライダーにはすんなり入れたのに、宇宙刑事に入っていけなかったのは、怪人のモチーフがあまりにも混沌としすぎて、博物学的に分類する楽しみが放棄されていたからだと思う。
11:54
爆発四散とか、末路とか、奸計とか。難しい言葉は全てバンダイの仮面ライダー大図鑑から覚えたからな。私は図鑑派、博物趣味派ですね。
12:11
未だにバンダイの仮面ライダー大図鑑を越える特撮参考書の良書には巡り会っていない。持ち運べるコンパクトさ、怪人データ、ストーリーデータの見やすさ。考えて作られた参考書。ぶっちゃけ他の冊子がやってるような開発者インタビューなど、いらん。
12:13
個人的には開発者インタビューや、スチール写真などの裏方的な資料価値より、発表されたコンテンツの表層部分を如何に正確に、魅力的に伝えるかに力を割いたものの方が好き。裏話が表話に勝てるわけがない。
12:27
巡礼とか史跡探訪とか、そういったことへの興味も全て仮面ライダー大図鑑に教えてもらった。
12:29
@hachinkuni さすが土浦ですね。笠間にもほしいです、水戸の河和田までいけば大阪王将はあるのですが。
12:31
権太楼（ごんたろう）って、思わずゴンチャロフとロシア語で呼びたくなる名前。
12:35
寄席ファッションチェックやるか、余力があればtwitterで流します。
16:58
権太楼の「芝浜」、爆涙。
17:00
権太楼の芝浜を聞いて初めて、この話は「呪いを解く」話だとわかった。
17:03
最初、亭主がかかっていた酒の呪いを女房がお金を隠すことで、解く。で最後に秘密をカミングアウトし、亭主が感謝することで女房の罪悪感の呪いを解く。二人の呪いが解けて、サラになったところで新年＝新生、と。
17:06
権太楼の芝浜のいいところは女房を「賢い女」として描くのではなく、亭主と同じような、ある種「おろかな女」。主体性のない女として描いているところ。３年間は亭主にとっての試練ではなく、実は女房にとっての試練だったのではないか？
17:07
@ogatatei 今日、上野で聞いてきた「芝浜」という話です。
17:08
@ogatatei そうなんです。前から話自体は聞いてはいたんですが、生で聞いてみて改めて「物語の構造」がしっかりとしていることにびっくりしました。
17:10
@ogatatei 落語コミカライズアンソロジーとか、面白そうですよね。複数の作家が、落語の同じストーリーを別の時代、シチュエーションに置き換えて話を作ったりとか。
17:13
マクラで触れた男の酒の飲み方が決して楽しいものではなく、意地汚い、計画性のないものにした点がまた秀逸なんだよなぁ。あ、好きで飲んでるんじゃないんだ。惰性なんだ。ってとことか。で、それをついつい許してしまう主体性のない女房の惰性も描いている気がする。
17:16
で、芝浜の５０両の財布という「魔法」が発動する。男はそれをきっかけに発起し、女も亭主のために呪いを抱え込む。同じ魔法でも二人へのかかり方が違うところがポイント。女房が主体的にかけたのではなく、大家に言われるままにかけたところ、その後ろめたさに耐え抜くところもポイント。ほんと上手い
17:20
女房が亭主を立ち直らせた物語じゃなくて、夫婦が立ち直る物語なんだよなぁ、柳家権太楼の芝浜は。
17:22
で、二人の魔法を完全に解くために、女房は「お酒を飲んで」と亭主に言う。で、有名な「よそう、また夢になるといけねえ」。この台詞はオチのためのもので、このあと亭主は酒を飲んだと私は思う。そうでないと女房の呪いが完全に解けない。
17:24
そして今度こそ、亭主は意地汚い、ごまかすための酒ではなく。本当に、心からおいしい、二人の酒を飲むのだろう、と。そうしてこの呪いの物語はおわるべきなのだ。でも、そこを軽いオチでいなして観客に予想させるところが、クール。
17:26
権太楼の芝浜で、よい「寄席収め」ができました。来年も寄席行こう。
