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虹彩ぽろぽろ。虹彩ぽろぽろ。虹彩ぽろぽろ。
眼球にはりついた、虹彩ぽろぽろおっこちた。
コンタクト・レンズみたいにおっこちた。
泪の、瞳をつたうその滝の、あまりの重さに耐えかねて
まつげをつたってしたたりおちた。
西洋人はみどりの、東洋人はくろの、そのほかいろとりどりの
虹彩ぽろぽろ、おっこちた。

お得意さまの色眼鏡。瞳のおくにはりついた、万能不動のフィルターが
どうしたわけか、ぽろぽろおちた。
おちたあとには、まああるい、まああるい穴が、ぽかんとあくよ。
なんにもみえない、泪もでない、役に立たない、ちいさな、おあな。

そのあなっぷしの、そのおくに、何かみえると、ひとはいう
おたがいぽろぽろ、おちたはず、伽藍堂の穴、それをみる

そんなぼくらをばかにして、地面におちた虹彩が
いろとりどりの虹彩が、いろんな人種の虹彩が
ぱあっとひかりを放つんだ
お日様うけて、タマムシみたく