関智一と金月龍之介とユーフォーテーブル
金月作品には、なぜかしばしば関智一が起用される。
関智一、そう「機動戦士Vガンダム」のトマーシュ・マサリク役でデビューし、その技量を買われ、次の「機動武闘伝Gガンダム」では主役・ドモン・カッシュの座を勝ち取った業界の寵児である。私も彼に憧れ、八年ぐらい前に山口県の柳井の駅前で開催される金魚祭*1に関智一が出ると聞き、
「オレのこの手が酸化しろと萌える!お前に会えと轟き叫ぶ。見よ、必殺の関智一!!」
とばかりに意気込んでいたら台風きやがって、結局行けなかったんですよう。
ってなエピソードもあるぐらいの関智一である。(つながってないぞ。オイ)で、金月龍之介が脚本を書いた作品で関智一が出ている代表的なものといえば「フタコイオルタナティブ」の主人公・双葉恋太郎(ふたばれんたろう)とアニメイトの看板キャラクター、「アニメ店長」の主役・兄沢命斗(あにざわめいと)になろう。
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・・・両方とも何つー名前や。
この他にも「ニニンがシノブ伝」のサスケやら、「コヨーテラグタイムショー」のカタナなどでしばし関智一の起用が見られるのである。この関重視ぶりを金月氏の趣向によるものか、ユーフォーテーブルの意向によるものか、はたまたアニメ製作の主要顧客であるメディアワークス*2によるものかは判然としない。しかし金月氏が脚本を書く、一連のユーフォーテーブル作品はパロディを重視したものが多い。この為多くのキャラを演じた関智一はセルフパロディーをやらせるには格好な声優であり、そういった面を重視しての起用(ニニンがシノブのサスケとか)もあったのではないか。
兎にも角にも昔も今もやっぱり関智一は偉大。これらセルフパロディ含めて、あらゆる性格の男が演じられる彼の芸の幅の広さからすれば、多くの依頼が来るのはある意味当然といえよう。
追伸
そういえば、この映像もユーフォーテーブルの作成らしい。どうりで既視感があると思った。
・・・岡崎律子さんの遺作。